A NOVEL IN THREE PARTS 四国、ある旅のつづき。

一人にさせてもらえないから、
孤独が少しほしかった。

shiasatte― 完全版 ―

全三部完結・無料公開

歩くこと、考えること、
誰かといること。

SCROLL TO WALK
01 / STORY歩く × 考える

ひとりになるはずの旅に、
ふたりぶんの足音。

仕事を辞めた。もうすぐ三十歳になる。
「ここにいてはいけない」——
そう思った明美は、四国へ向かった。

ひとりで歩くはずだった。
けれど、よく食べ、よく喋るマオが、
いつのまにか隣を歩いている。

うどんを食べる。道を間違える。考えすぎる。
そんな旅の先にも、暮らしは続いていく。
街が変わり、人が歳を重ねても。

三部作について
旅の途中の明美
ひと息ついたら、また歩こう。SHIASATTE
02 / TWO TRAVELERS同行他者

違う歩幅で、同じ道を。

ひとりでいたい日も。
誰かがいてほしい日も。

阿刀明美

阿刀 明美

AKEMI ATO / 29

ひとりになりたくて、歩きはじめた。

元・管理栄養士。考えごとが多く、少し偏屈。仕事と日常に疲れ、徳島から歩き遍路をはじめる。

佐伯マオ

佐伯 マオ

MAO SAEKI / 25

いつのまにか、隣にいる。

よく食べ、よく喋る「歩くラジオ」。明美を「お姉」と呼び、旅の静けさを軽やかにかき回す。

「ほな、いこか」

第一部『shiasatte』より

A LITTLE BREAK / 道草

まじめに歩いて、
ときどき、寄り道。

たらいうどんの隣に、ハンバーガー。
旅には、そんな一皿もある。

おまけをのぞく
本日の道連れ。 道連れを呼んでいます…
UDON BURGER

ドラッグでも、くるり。

03 / THREE PARTS全三部・完結

道は、日々へつづいていく。

旅から暮らしへ。
そして、幾十年の時間へ。

第一部

shiasatte

歩く。話す。ひとりのつもりが、ふたりになる。

第二部

大きな足のナナメから

旅のあとにも、暮らしは続いていく。
変わっていく関係と、そこにいる人たち。

第三部

ここにいたらいいのに

街も、人も変わる。
その時間に、誰かを思う。

04 / FIRST PAGE第一章 百一匹目の女

はじまりの、
一ページ。

立冬間近の十一月、この物語の主人公・阿刀明美は、リムジンバスの中にいた。リムジンといっても奮発したからではない。四国は徳島、空港から、

「駅に行きたい」

といえば、乗せられた。

年齢、二十九歳。あと数日で三十路になる。

WALK. THINK. LIVE.

流れに従って、
流れに任せず。

挿絵入りEPUBを保存して読む